新入社員の季節に思うこと。
いつの間にか9月になって一週間以上経っていました。
てへ。
9月になると、急に周囲の環境が変わりだしまして。
先週は会社の席替えがあって、ちょっと落ち着かない一週間を過ごしました。
この9月から、また今年も新入社員が配属になり、ありがたいことに比較的近い席でその様子を見守ることができています。
というのも、わたしは、後輩指導が好きみたいなのです。
というか、人に世話を焼くのが?好きなのかな。
単なるおせっかいとも言う。
前職から数えれば、新入社員に触れる機会はこれで3度目になるのだけど、新入社員教育は人対人のことだし、同じ人間は2人といないわけだから、難しいことだよなあっと毎度思います。
相手の性格もあるし、相手の仕事に対する姿勢とか。あとは、こちらの伝える技術と、こちらの仕事に対するスタンスも。全部違うから。
難しいことだけど、できるだけ、出来ているところを見つけて肯定してあげる育て方をしたいなあと思っています。
前職で初めてOJTについたときは、相手は女の子だったんだけれど、すごく真面目でマメにメモを取るメモ魔な子で。
だけど、何回も同じこと言わないと行動に反映されなくて、教えながらわたしは凄くやきもきしていました。
教えたはずのことができていなかったり、何度伝えても優先順位付けやペース配分ができなかったり。
どうしてできないの?
わたしの教え方が悪いのかな?
もしかしてすごく出来の悪い子なのかな?…とか。
今思えばものすごく失礼な話ですよね。笑
人当たりもよくて、一生懸命な子だったんだけど、きっと、要領をつかむのに時間がかかるタイプの子だったんだと思います。
結局、わたしは自分自身の退職に向けた引き継ぎとかの忙しさに忙殺されて、最後までちゃんと面倒を見てあげられなかった。
あの子が成長しきるまで、見守ってあげられないまま、わたしはそこを去ってしまいました。
それがずっと心残りで。
もっと時間をかけてしっかり面倒みてあげたかったし、わたしのやり方を押し付けるんじゃなくて、じゃあ彼女が仕事をやりやすくするためには、どうやって思考を切り替えれば、良いように持っていけたかなって、後悔ばかりしていました。
たぶん、「わたしにはもっとできることがあったはずだ」と思ってるんです。
だから、今の会社で2度目の新入社員(今度は男の子)に出会ったときは、リベンジのチャンスをもらえたと思って、正直すごく嬉しかったです。
直接的ではなかったけど、準OJTとして、1年間みっちり向き合わせてもらえました。
面倒見きれず手放してしまったあの子の分の、罪滅ぼしのような気持ちも、あったのかもしれません。
新入社員の彼とは、とにかくたくさん話をしました。
仕事をする上で一番大切にしてほしいこと、この部署のこの仕事の目的。こちらの気持ち、考え方も話しましたし、相手の優れているところ、飲み込みが早くて伸ばしていけそうな部分は、すぐに見つけて伝えるようにしました。
わからないところがある、って声をかけられた時、絶対に自分の手を止めて、まずは相手の話をじっくり聞くようにしました。
(どんなに忙しいときでも横やり仕事を落ち着いて受けられるのは、接客のアルバイトをしてた経験が大きいと思っています。)
0からどうするかを指示するのではなく、どうすればいいと考えているのかまで、聞き出すようにしました。
その上で、自分ならどうするかを伝えたり、答え合わせをしたり、やらせてみたあと添削したり…そうやって向き合ってきました。
おかげさまで、彼自身の頭の良さももちろんあったと思いますが、一年経った今、どこへ出しても恥ずかしくない2年目に成長してくれています。
ちょっと話の前置きが長いところがあって、バカ丁寧すぎるときがあるのが玉にきずだけど。笑
そんなわけで、この一年間は、わたし、新入社員に甘すぎるところもあったようなので笑、今年はもう少しバランスも取りつつ、また新しい子をあたたかく見守ってあげたいなと思います。
こちらも完璧じゃないから、相手に完璧も求めない。
それに、自分が完璧じゃないからこそ、自分が出来ないことをサラッとやってのけちゃう人のありがたみもわかるし、人のそういうすごいところは、どんなに歳を重ねても、相手に伝えて認めていける人でありたいなと思います。
そんな9月。